ギリシア神話の世界観
古代ギリシャの人々が、神話と自分達の世界をどう結び付けて考えていたのか、大雑把に紹介。 まだ未完成なので、どんどん付け足していきたいと思います・・・ 神と人間 神話の世界では、神と人とが共存していました。 ∴神∴ 超人的な存在、自然万物をつかさどるもの、もしくは自然そのもの。 大神ゼウスを筆頭とするオリュンポス神族が一応メイン。その下に、ティタン神族らたくさんの神々がいます。全知全能の主神はいません。 この世のすべてのものにはそれをつかさどる神がいます。その数は数え切れません。 神餞アンブロシアを食し、神酒ネクタルを飲み、不老不死。 ∴ニンフ∴ もしくはニュンペ。神とはすこし趣が違います。"精霊""化身"などの単語が一番近いかも。 若い女性達で、固有の木のニンフ・泉のニンフなどがいて、歌や踊りを楽しむ気楽な人種。 アルテミスと一緒に狩りをする者や、神・人間と恋をする者もいます。 ∴ヘロス(英雄)∴ ヘロスとは半神の意。つまり、神と人間との間の子。多くが超人的な能力を持ち、冒険をします。 有名どころでは、ゼウスとダナエの子ペルセウス、ゼウスとアルクメネの子ヘラクレス、ペレウスと海のニンフ・テティスの子アキレウスなどなど。 神にも似た力の持ち主で、多くの伝説と栄光を残した英雄達ですが、不死身ではない、という点が、彼らと神を絶対的に異なる存在にしています。 ∴人間∴ 人間の発生については諸説ありますが、ティタン系の神プロメテウスが土をこねて作ったという説が一般的です。 その説によると、はじめ人間はプロメテウスが自分に似せて作ったため男だけでした。 のちプロメテウスがゼウスの怒りを買い、ゼウスは人間に"災い"としての女、パンドラを授けました。 パンドラが災厄の入った壺を開けてしまい、人間の世界に悪や苦しみが広がり、人間は堕落しました。立腹したゼウスは人間界に大洪水を起こしました。 すべての人間が死に絶え、生き残ったのは事前にプロメテウスから知恵を授けられて、船を作って逃れたプロメテウスの息子デウカリオンとその妻ピュラだけでした。 水が引いた後、彼らが信託を乞い、石を拾って後ろに投げると、デウカリオンの石は男の、ピュラの石は女の形になり、地上は再び人間で賑わいました。 ・・・ですが、自然発生的にいつの間にか居た説、ゼウスが作った説等もあります。 _back |