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ゼウス Zeusローマ名:ユピテル Jupiter 英名:ジュピター天界を支配する、偉大なる大神。クロノスとレアの子。雲や雷をつかさどる、あまたいる神々の頂点に立つ存在。 浮気性で、たくさんの女神・ニンフ・人間の女性と逢瀬を重ねて子を成している。 そのお相手の女性、その子供は、正妻ヘラの嫉妬によって多くの苦難を味わされ、 ひどい場合は命も落としかねない目に遭わされてしまう、罪つくりな神様。 父クロノスから、支配権を奪って玉座についた。 聖獣はワシ。王杓・雷挺を持つ。 |
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ポセイドン Poseidon(ポセイダイオン)ローマ名:ネプトゥヌス Neputunus 英名:ネプチューンゼウスの兄弟で、自分が一番の次男。大海と地震をつかさどる。性格は怒りっぽく乱暴で、彼の機嫌が悪いと地震が起こり海が荒れるという、恐ろしくも迷惑な方。 正妻アンピトリテ(ネレイデス(海の老人ネレウスの50人の娘たち)の一人)との間に、息子トリトンと 娘ロデーを儲けたほか、たくさんの愛人との間に子がいる。オリオンもその一人。 聖獣は馬。三叉の鉾(トライデント)を持つ。 |
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ヘラ Hera(ヘレー)ローマ名:ユノ Juno 英名:ジュノーゼウスの姉にして正妻。結婚をつかさどる女神。ジューンブライドは彼女の名から。にもかかわらず、彼女の結婚生活はゼウスの浮気性のせいで悲惨なもの。 ゼウスの愛人に嫉妬の炎を燃やし、昼ドラさながらいびり倒す。 その子供も例外ではなく、彼女によって多くの女性とその子がかわいそうな目にあっている。 彼女自身は結婚の神として一夫一妻制を遵守。聖獣は孔雀。聖花はユリ。 |
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デメテル Demeterローマ名:ケレス Ceres 英名:セリーズゼウスの兄妹で、穀物・農業の神。ゼウスとの間にペルセポネをもうけているが、姉妹のためかヘラのいじめは受けていない。 温和で豊作をもたらす優しい神だが、いったん怒らせると手のつけようがない。 自らつかさどる穀物に八つ当たりし、凶作をもたらして人間を困らせる恐い神様。 ベルセポネを溺愛していて、なんかもう一身同体みたいになっていて、同一視されたりもする。 ポセイドンとの間には駿馬アリオンを、人間イアシオンとの間に富の神プルートスを産んだと言われているが、後者はゼウスに妬まれて雷で焼き殺されたとも。 |
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アポロン Apollonローマ名:アポロ Apollo 英名:アポロゼウスとレトの息子。アルテミスとは双子。理性の光の象徴で、弓矢を得意とし、芸術・医術・予言・学問など、その支配領域は多岐にわたる。 頭脳明晰・スポーツ万能で、ギリシャ男子の理想人物として描かれる美男の貴公子。なのに、なぜか女性には振られまくる。多くの女性・少年を愛したが、悲恋に終わってしまうことが多い。 ローマ神話では、太陽神ヘリオスと同一視され崇められた。何気にゼウスに反逆した過去あり。 親友ヘルメスからもらった竪琴と、月桂樹がトレードマーク。 |
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アルテミス Artemisローマ名:ディアナ Diana 英名:ダイアナゼウスとレトの娘。アポロンとは双子。弓矢を得意とし、"動物たちの女主人"との異名もある処女神。古くは多産の神でもあった。 狩りを好み、処女のニンフたちを引き連れて森の中を駆け回っている。 筋金入りの男嫌い。オリオンは唯一の例外・・・狩り友達。 ローマ神話では、月神セレネと同一視された。乙女の清らかさと、冷徹で残忍な面をあわせ持つ。 聖獣は雌鹿、熊。 |
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アテナ Athenaローマ名:ミネルヴァ Minerva 英名:ミネルウァゼウスと知恵の神・メティスの娘。メティスから生まれる男子は親をしのぐとの予言があったため、ゼウスはメティスを飲み込んで子供を生めなくした。 だが月が満ちるとゼウスの頭が痛み出し、プロメテウスもしくはへパイストスがゼウスの頭を斧で割った。 すると額から完全武装したアテナが雄叫びをあげながら飛び出してきた・・・という とんでもない生い立ちをしている。 知恵と学問と戦をつかさどる処女神で、戦略的な戦い方を好む。 勇者には優しく、かなりひいきをする。聖獣はフクロウ、聖樹はオリーブ。 |
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アレス Aresローマ名:マルス Mars 英名:マースゼウスとヘラの息子で、戦神。つまり嫡男なのだが、ギリシア神話ではどうにもヘタレキャラな人。親の血を継いでかなりの美形。アプロディテとは愛人関係。 トロイア戦争ではギリシャ側の戦士ディオメデスと戦い、(アテナの手助けもあるが)傷を負わされて ゼウスに泣きついたり、アプロディテの夫ヘパイストスに密会現場を押さえられたりかなりのヘタレ。 同じ戦神でも、アレスは猪突猛進型なので、作戦を用いるアテナには勝てない。 けれど、戦いの多かったローマでは、マルスは人気者。英語で3月のMarchはマルスが転じたもの。 |
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へパイストス Hephaistosローマ名:ウルカヌス Vulcanus 英名:バルカン Vulcanゼウスとヘラの息子。ゼウスが一人でアテナを生んだことに嫉妬したヘラが一人で生んだとも。ブサイクだからという理由で天界から実母ヘラに投げ捨てられた説、ゼウスとヘラの夫婦喧嘩の 仲裁に入ってゼウスに突き飛ばされた説、天界から落ちる途中で島にぶつかって足が悪くなり、海に墜落してしまった説、もともと足が悪かった説など様々ですが、とにかく設定がかわいそうな人。 火の神・鍛冶の神で、手先が器用。神々の武器や装飾品を作ったりしている。 正妻は意外にも愛の女神・アプロディテですが、円満な夫婦生活とは言い難い・・・ |
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アプロディテ Aphrodite(アプロゲネス・キュテレイア・キュプロゲネスetc.)ローマ名:ウェヌス Venus 英名:ヴィーナス御存じ、性愛と美の女神。ゼウスとディオネとの娘という説もあるが、クロノスによって切り取られたウラノスの陰部が海に落ち、そこから湧き立つ泡の中から生まれた、という性愛の女神にふさわしいが尋常ではない誕生の仕方が一般的。 奔放な性格で、夫・へパイストスのほかに多くの愛人を持ち、戦神アレスが有名。他にも伝令神 ヘルメスとの間にも子をなし、ポセイドンやディオニュソスとも関係がある。 側にアレスとの子と言われるエロスを連れていることが多い。聖花はバラ、聖獣はハト・白鳥。 |
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ヘルメス Hermesローマ名:メルクリウス Merculius 英名:マーキュリーゼウスとマイアの息子。伝令神。おもにゼウスのお使い神として描かれる。旅人・商人・泥棒の守護神など、多彩な性格をもつ。ハデスへの道案内もする。 生まれてすぐにアポロンの牛を50頭も盗み出し、トリックを使って証拠隠滅を謀ったり、ゼウスの前で しゃあしゃあと嘘をついたりと、なかなかの肝っ玉の持ち主。 アポロンとはその後、牛とヘルメスが発明した竪琴を交換して和解、今は無二の親友同士。 羽の生えたサンダル、つば広の帽子(ぺタソス)を身につけ、アポロンからもらった二匹のヘビが からみついた眠りをもたらす伝令杖を持つ。 |
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ディオニュソス Dionysosローマ名:バックス 英名:バッカスゼウスとテバイの王女ダナエとの息子。ゼウスの雷で焼け死んだダナエの胎内からすくい出され、ゼウスの腿に縫いこまれ月満ちて生まれたため、母親が人間であるにも関わらず神として生まれた。 狂気、演劇をつかさどり、しばしば理性をつかさどるアポロンと対立関係で描かれる。 ぶどう酒を発見し、ヘラに追われて放浪の旅をしながら酒を広める。 バッカス教の教祖でもあり、彼の後には信者バッカイ・マイナスたち―つまり酔っ払いがついて回る、はた迷惑な神。バッカスの教えに従わないものは、みな悲惨な最期を遂げている。 聖獣はイルカ、ヒョウ、ヘビ。聖樹はブドウ、キヅタ。キヅタを頭に巻き、テュルソス(松ぼっくりのついた杖)、酒杯を持つ。正妻はクレタの王女アリアドネ。 |
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ヘスティア Hestiaローマ名:ウェスタ Vesta 英名:ベスタゼウスの長姉または末妹で、かまどと家庭をつかさどる。孤児たちの守護者。彼女についての神話はほとんどないが、かまどは古代ギリシャの家の中心で、神聖なものとして崇められていた。 アポロンやポセイドンにプロポーズされたこともあるが、処女神。 ヘスティアに仕える巫女も処女が条件。 ディオニュソスに12神の座を譲ったともされる、争いを厭う優しい神様。 |
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ハデス Hades(ディース・アイドネウス)ローマ名:プルトーン Pluton 英名:プルートもともとクロノスの息子の中で長兄だったのに、後に飲み込んだ者から吐き出されたので、順番が逆になり末弟になってしまったり、支配領域を決めるくじで冥界を引き当ててしまい、 そのせいで忌み嫌われるようになってしまった、可哀想なお方。 死者の国ハデスの支配者。性格は陰気で残忍。"笑わない"とも言われる。 妻はデメテルとゼウスの娘、ペルセポネ。無理やり掻っ攫ってきたため当初の仲は険悪でしたが、 そのうちそうでもなくなった模様。他の兄弟と比べて浮気は極端に少ない。 かぶると姿が見えなくなる兜を持つ。地下から滅多に出てこないため、12神から外されることが多い。 |