クロノスの時代が訪れた。
しかし彼もまた、自らの子に覇権を奪われる運命にあることを予言されていた。
そこでクロノスは、生まれた子を片端から飲み込んでいった。
クロノスの妻レアは悲しみに暮れ、ウラノスとガイアの助言で末の子をクレタ島で産み落とし、
子供の代わりに石を抱いて帰った。
クロノスは何の疑いもなく石を飲み込んだ。
この子がゼウス、後に全知全能の神となる存在である。
時が過ぎ、成長したゼウスは策略を用いてクロノスに吐き薬を飲ませた。
まず身代わりの石が、続けて先に飲み込まれた兄姉が飛び出した。
歴史は繰り返す―
クロノスは退却し、ゼウスと彼の兄姉はオリュンポス山に居を構えた。
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